研究課題/領域番号 |
07J00539
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
有馬 麻理亜 神戸大学, 文化学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | アンドレ・ブルトン / シュルレアリスム / 崇高 / オブジェ / ヘーゲル / 観念論 / 「崇高点」 / シュールレアリスム / 暗黒小説 |
研究概要 |
当該研究は、アンドレ・ブルトンが提示した「崇高点」という概念と、西洋における重要概念である「崇高」を比較、参照しながら、ブルトンの思想を一つの知の歴史に組み込むことを主要な目的としている。平成20年度の計画は、当該研究を基盤とした博士論文の完成を第一の目標とし、具体的には1930年代のブルトンをめぐる歴史的・政治的状況を分析し、「崇高」とブルトンの「崇高の詩学」の関係などついて考察することを目的としていた。なお、計画通りこの論文は平成20年9月末に神戸大学大学院に提出した。 また、論文完成に向けて研究を進めていく過程で、研究成果を学会等で発表することができた。まず、平成20年11月8日、9日に岩手大学で開催された、日本フランス語フランス文学会秋季大会では、『観念論なき理想化-1930年代におけるブルトンのオブジェ論について』という題のもと研究発表を行った。これはブルトンのオブジェ論を時代別に分析することで、20年代から30年代にかけてブルトンの思想がどのような影響のもとに変化していくのかを明らかにすることを目的としている。なお、この口頭発表の審査の結果から、現在雑誌論文掲載に向け、論文の審査をうけている。(結果は平成21年5月)次に、平成20年11月29日に近畿大学において開催された、日本フランス語フランス文学関西支部大会では、『シュルレアリスムにおける直観的理想主義-「シュルレアリスム」の先駆者をめぐって』という題のもと発表を行った。この発表では、ブルトンに対して影響を与えた三人の先駆者の分析を通して、1930年代におけるブルトンの思想の基盤となる観念論的、理想主義傾向を明らかにすることを目的としている。この口頭発表の審査結果から、支部会誌『関西フランス語フランス文学』第15号への掲載が決定した。(論文の出版は平成21年度3月末)
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